目次
相手への伝え方
メッセージの構成要素
- 課題
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答え
- 結論:課題に対する核となる結論
- 根拠:その結論に至った理由
- 方法:結論がアクションの場合、相手がそのアクションを取るための具体的な行動
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相手に期待する反応
- 具体的には「理解」「意見や助言、判断などのFB」「行動」
論理的に思考を整理する技術
MECE
なぜMECEが伝わりやすいのか?
それは、話が細部に入る前に、伝え手の言いたいことの全体像、すなわち、答えの「全体」とそれがどのような「部分」から構成されているのか──全体集合とそれを構成する部分集合──が明示されるからだ。
MECEの考え方が活用された全体像が明快で、示された部分集合を足すと全体になりそうだ、と感じられる説明を受けると、相手は伝え手の考えた「全体集合」を自分の理解の枠組みにして頭の中を整理し始める。
MECEなグルーピング
グループに分けられた情報を眺めて、それぞれのグループごとに名前(タイトル)をつけてみたときに、そのタイトルを合わせると全体をMECEに分けたものになっている、ということが大事なのだ。また、あるMECEの切り口で整理してみると、2つ以上のグループに同時に属しうる情報や逆にどのグループにも入らない情報が出てきたとしたら、それは切り口が悪い、ということになる。そのときは別のMECEの切り口にトライしよう。
So What? / So Why?
観察のSo What?
「観察」のSoWhat?は、提示した事実を全体集合として、そこから言えることを要約する作業であり、WhySo?は要約された観察結果を要素分解して検証する作業
洞察のSo What?
- ある状況を示す複数のデータの中からそこに存在するであろう一定のルールや法則性を導き出したり、自社としてとるべきアクションや自社にとっての影響を考えるというように、ある情報から、それとは種類の違う情報を引き出す作業
- 事実を示す情報から、業界の構造や自社のやるべきことなどの事実とは種類の違う考えや判断を引き出すし仮説を立てる作業
論理的に構成する技術
論理とは?
結論と根拠、あるいは結論と方法が、縦方向には So What? /So Why?の関係で階層をなし、横方向にはMECEに基づいて関係づけられた構造をいう
論理パターンの種類
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並列型
- 根拠並列型:答えの根拠をMECEにしたもので説得する
- 方法並列型:答えの方法をMECEにしたもので説得する
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解説型
- 根拠解説型:答えの根拠を事実、判断基準、判断内容で示して考えの妥当性を説明する
- 方法解説型:答えの方法を事実、判断基準、判断内容で示して考えの妥当性を説明する
並列型
縦の原則:上位はSo What, 下位はSo Whyしたものになっている
横の原則:MECEな関係にある
適用ケース
- 課題やテーマに対して、十分な理解度や興味を期待できない相手に、自分の論旨の全体像を簡潔に示したいとき。
- 決定事項の連絡や確認など、結論に関して相手とは議論の余地がない内容を、全体像を簡潔に示して伝えたいとき。
- 自分の思考や検討の広がりに、重複や漏れ、ずれがないことを強調して、相手を説得したいとき。
解説型
縦の原則:上位はSo What, 下位はSo Whyしたものになっている
横の原則:「事実」→「判断基準」→「判断内容」の3要素がある
適用ケース
- 客観的な事実で共通認識を作り、自分の思考の流れを示して、相手に自分の結論の妥当性を強調したいとき。
- 自分の考え方に対して、相手から意見や助言をもらいたいとき。
- 複数の代替案の中から、選び取った代替案の妥当性を証明したいとき。